電子「問答連」第1回 オリンピックと近代スポーツ

平尾 剛 さん(ゲスト)

 5月23(土)2時から4時までの予定です。

 新型コロナウイルスの世界的な感染拡大を受けて、2020年東京オリンピック・パラリンピック(以下「東京五輪」)が延期された。史上初の開催延期に、巷間ではウイルス禍と相まってやや過剰な報道が散見されるが、私は冷ややかな目でことの成りゆきを見守っている。 というのも、私はこのたびの新型コロナウイルスの蔓延拡大に関係なく、オリンピックのあり方に異議を唱えてきたからである。

 2017年11月に連載中のコラムで東京五輪は返上すべきであると書いた。オリンピックは巨大公共事業の口実であり、国民の税金を堂々と私物化するための体のよい名目となっていること。国民統制、監視強化、ナショナリズムの動員など、資本家や権力者によって蹂躙されていて、社会的弱者に見向きもしないこと。オリンピックの名の下に横行する不平等や不正義に触れ、声を上げずにはいられなかった。 理由はもう一つある。それはスポーツの価値の変容である。 スポーツとは本来、選手に人格的成長を促す。アスリートは、身体の可能性の限界を引き上げるプロセスにおいて人としての成長を遂げる。プロスノーボーダーテリエ・ハーコンセンが「自発的創造性」と呼ぶスポーツの本質は、ここにある。そして観衆は、鍛錬によって培われたパフォーマンスを目の当たりにして、いわく表現しがたい興奮を享受する。

 勝利や報酬はあくまでも方便である。それらは目指されるものとしてあるだけで、本質ではない。仕事や日常生活とは一線を画した「非日常的空間」において、いわば「人間の可能性」を現出させるのがスポーツの本質である。今や肥大化した商業主義および競争主義によってそれが損なわれており、そのシンボルが五輪なのである。

 スポーツとは何か。スポーツはこれからどうなっていくのかという問いについて、東京五輪に関する問題を巡りつつ、元アスリートという立場から話をさせていただきたい。



 今後の日程については電子瓦版1号をご覧ください。

「ZOOMの使い方」について

 インターネット上でご参加いただくには次の手順で事前の作業をお願いします。

 @参加していただくためには、PC(コンピューター)またはスマホ(アンドロイドでもアップルでも可)をご準備ください。PCの方は、マイクロフォンとWEBカメラをご用意ください。

  A準備ができましたら、開催日の前日(第1回の場合は5月22日金曜日)までに下記のアドレスまでにメールを送付してください。

 B開催当日の1時までに、「招待メール」を送付させていただきます。

 CすでにPCにZOOMソフトがインストールされている場合は、メールに記載されているアドレスをクッリクしていただければ参加可能のとなります。そうでない場合は、アドレスをクリックしていただければソフトをインストールしないで参加できる手順が示されます。この際、「サインアップは無料です」との表示が出ますが無視する形で進んで頂いて、ひたすら「会議に参加する」ことを選択してください。

 Dスマートフォンでの参加をご希望される方は、ZOOMアプリがインストールされていることが必須となります。事前にお済ませください。

 E参加していただく場合それなりの設定をしておくことで「匿名」とすることが可能です。

 F当日1時からテストのために約30分程度ホスト局を開設しておきます個人設定にご利用ください。