哲学カフェ “問答連” 第三期

第2回 リベラリズムの行き詰まり

〜リベラルは生き残れるのだろうか〜

 6月18日(日)2時から4時までの予定です。

発題者 永井良和さん からのメッセージ

 リベラリズムという言葉は、わかりにくい、あいまいな言葉ですが、そのわりには、新聞などには、よく出てきます。特に目立つのは、「保守かリベラルか」といった使い方でしょうか。アメリカやヨーロッパをはじめとする西洋近代国家や近代社会は、基本的にリベラリズムの考え方をベースにして発展してきたと考えられます。

  しかし、アメリカのトランプ現象、ヨーロッパにおける移民排斥を訴える右翼政党の台頭などに見られるように、このようなリベラリズムの考え方に対する批判や攻撃が、激しくなっています。日本でも、「リベラルの退潮」といった言葉がよく語られます。

  なぜ、リベラリズムがこのような批判を受けるのか?

  いわゆる「反知性主義」と呼ばれるような潮流によるばかげた批判だとするだけで、かたづけてしまっていいのでしょうか? 今回は、少していねいに、「リベラリズム」という考え方のポイントはどこにあるのか?ということ。また、テレビの「サンデルの白熱教室」で一時話題になった「コミュニタリアニズム」(これもわかりにくい言葉ですが)による「リベラリズム」の批判をとりあげ、「リベラリズム」の考え方には、本当に問題はないのか?ということ。この二つについて、考えてみたいと思います。

   これらの問題は、別に専門的な知識がなければ、考えられないような問題ではなく、私たちが人間というものをどう理解するのか、倫理や道徳というものをどう考えるのか、など、私たち一人ひとりが、きっと自分なりに持っている考え方をもとに、話し合っていくしかないことがらだと思っています。必ずしも、正しい結論がひとつだとは、思いません。いろんな方のご意見が聞けたらなあと思っています。