永井良和さんからのメッセージ

 障害を持つ人の対話から考えるというテーマをおいたのですが、「障害」というところにポイントをおくのか、最終的に考えてみたい「対話」のあり方というところにポイントを置くのか、悩みました。

 結局、主に、「障害」にかかわる話が多く、やはり、短い時間では、「障害」にかかわる社会的な理解の問題や、「障害を持つ人」と「障害を持たない人」のかかわりについてという話にとどまったような気がします。自分自身が、障害を持つ人とのかかわりにこだわってきたくせに、どうも最近、「障害」という次元にひっかかってしまう(ある意味で当然のことなのですが)ことに、違和感があり、何とか、普遍的な人と人との対話や生き方の問題につなげたいという気持ちが強く、そういう意味では、少し未消化な感じがあります。

 それから、いつも感じることですが、哲学カフェとか、居場所づくりとか言われるとりくみで、何をめざすのか?サロンとして「とにかく、会話する楽しさを大事にする」という側面と「たがいの考えによりそいながら、自分の考え方の狭さをのりこえていこうとする志向(ソクラテスの無知の知のように)を大事にする」という側面のバランスが難しいなと思います。そこに集まる人が求めるものの違いにあわせて、柔軟に、すすめることが大事なのだろうと思います。

 新しい人間観に基づく、新しい対話のあり方については、また、さまざまなテーマについて語り合う中で、考えていきたいと思っています。すすめることが大事なのだろうと思います。新しい人どんなことが話題になるか考えてみました。参考になれば幸いです。